2024.06.10

一緒に育む【自己効力感と自己肯定感】

こんにちは!講師の河合です!

今回は自己効力感、自己肯定感について書いていきます。

子どもたちの心身の健全な成長において、自己効力感と自己肯定感は非常に重要な要素です。

幼少期に育まれるこういった要素が、自分にはできるという根拠のない自信を育て、年齢や経験を重ねるごとに根拠のある自信に変わり、後に壁に当たっても正しいことをやれば結果になるという確信に変わっていきます。

僕自身も日々の学習やスポーツでの取り組みを通して、これらを体験してきました。

自己効力感は、自分の力で困難を乗り越えられるという信念を指し、
自己肯定感は、自分自身を肯定的に受け入れ、自分の価値を認識する感覚を意味します。

これらの感覚を育むことで、子どもたちは挑戦への積極性や逆境に強い精神力を身につけることができます。

自己効力感と自己肯定感は、個人の心理的な健康と発達に重要な概念ですが、それぞれ異なる側面を指します。

今回はこの2つの概念と、育むための具体的な例をお伝えしていきます。

■自己効力感について

自己効力感とは

自己効力感は、アルバート・バンデューラによって提唱された概念で、個人が特定のタスクや状況に対して成功を達成するための自己の能力への信念を指します。

これは、「自分はこの問題を解決できる」「この挑戦を乗り越えることができる」という自信のことで、特定の行動や課題に対する自信です。

自己効力感が高い人は、困難に直面したときにも挑戦し続ける傾向があり、逆境を乗り越える力が強いとされます。

【自己効力感の育み方と例】

①小さな成功体験を積む
例: 数字を覚え始めた子どもが、数字のパズルを完成させた時、「数字のパズルを自分で完成させたね!素晴らしい!」と褒める。これにより、子どもは自分の力で課題を解決できると感じます。

②モデリング
例: 親が新しいことに挑戦して、上手くいかなかったとしても、「失敗しても大丈夫。何度でも挑戦しよう!」と前向きな態度を見せる。これを見た子どもは、失敗を恐れずに挑戦する姿勢を学びます。

③励ましとサポート
例: 子どもがスポーツで失敗した時、「今回はうまくいかなかったけど、次はもっとうまくできるよ!一緒に練習しよう!」と励ます。これにより、子どもは挑戦し続ける勇気を持てます。

④適切な難易度の課題を与える
例: 学校の宿題で難しい問題に挑戦している子どもに、「この問題は少し難しいかもしれないけど、一緒に考えてみよう。君ならできる!」とサポートする。これが子どもに自分で問題を解決できる力があるという信頼を与えます。

■自己肯定感について

自己肯定感とは

自己肯定感は、個人が自分自身をどのように価値あると感じるか、自分自身に対して持つ肯定的な評価や感情を指します。

これは、「自分は価値のある人間だ」「自分は愛されている」という自分自身への信頼と尊重の度合いです。

自己肯定感が高い人は、自分の価値を認識し、自分自身や他人との関係をポジティブに捉えることができます。

【自己肯定感の育み方と例】

①無条件の愛情と受容
例: 子どもが落書きで壁を汚してしまった時でも、「壁には書かないでね。でも、君の絵はとても素敵だよ!」と伝える。これにより、子どもは行動には責任が伴うことと、自分自身は愛されていることの両方を学びます。

②個性と長所を認識し、褒める
例: 子どもが自由研究で独創的なアイデアを出した時、「こんなユニークなアイデアを思いつくなんて、本当に創造的だね!」と褒める。これが子どもの自己肯定感を高めます。

③自己表現の機会を増やす
例: 家族会議で、子どもにも意見を求め、「考えを聞かせてほしい」と言う。子どもが自分の意見を自由に表現できると感じることが、自己肯定感の向上につながります。

④選択と責任を与える
例: 週末の活動を決める時に、子どもに何をしたいか選ばせ、「君が選んだ活動だから、準備を手伝ってね」と責任を持たせる。これにより、子どもは自分の選択が大切にされていると感じ、自己肯定感が育ちます。

■自己効力感と自己肯定感の違い

①焦点の違い
自己効力感は、特定の行動や課題に対する能力への信念に焦点を当てていますが、自己肯定感は自分自身全体への肯定的な評価や感情に関係しています。

②対象の違い
自己効力感は、特定のタスクや状況における自分の能力への信頼に関係しているのに対し、自己肯定感は自分の存在そのものや人間としての価値に対する感情や態度に関係しています。

両者は相互に影響し合うことがあり、自己効力感が高い人は新しい挑戦に対してポジティブなアプローチを取りやすく、それが成功体験につながると自己肯定感を高めることにも繋がります。

■まとめ

僕自身は子どもたちだけでなく、社会においても非常に重要な概念だと感じています。

両者ともに、自分ひとりで形成されるものではなく、周りの環境や接し方が非常に重要です。

いい挑戦やいい失敗を受け入れる文化や環境は、ひとりひとりを強くしてくれます。

また、自分はここにいてもいいという安心感や、どんな自分も受け入れてくれるという環境は誰にでも必要です。

自分にはできる、自分は認められている、愛されているという想いは、自分自身の成長はもちろん、貢献のための成長を生み出すと考えています。

自分の成長が組織の成長に繋がる、組織の成長は自分の成長と同じ、こんな感覚を持てると、より人生が前向きに進んでいく感覚です。

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